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山形・戸沢村/庄内町

最上峡 枝の白さを映しながら、川はゆっくり流れてく

最上峡は、最上川の古口から清川まで続く16kmの渓谷。両岸に迫る山々には、春の山桜、夏の新緑、秋の紅葉、冬の雪景色が広がるの。岸から眺めたり、舟に乗ったりしながら、その季節の川をゆっくり見てたい。

山桜の見頃は4月下旬〜5月初旬、新緑は5月下旬から6月上旬、紅葉は10月下旬〜11月上旬。雪の季節は例年12月下旬ごろ〜2月だよ。私は、花を探す春、舟に乗る夏、水面を見つめる秋、手を温めながら眺める冬で、同じ川に会いに行きたい。

雪の対岸を映す最上川の岸で、白いダウンコートと黒いタイツ、ロングブーツ姿の女性が胸元で手を合わせている

冬1月の昼・雪の季節は例年12月下旬ごろ〜2月

手を温めながら、雪の対岸を見てる昼

1月の昼、雪の季節だから、今日は赤い四駆のセダン。新庄ICから30分くらい、前を見てハンドルを握り、雪の残る国道をゆっくり走ってきた。川の駅 最上峡くさなぎの駐車場に車を停めて、川のそばへ出ると、対岸の木々が上まで白くなってた。私はダウンコートの前を寄せて、胸元で手をこする。雪を載せた枝の下に濃い緑の針葉樹が見えて、山の奥行きが思ったより深い。

走り友達と一緒に来たけど、川を見始めたら会話が止まっちゃった。白い岸のすぐ下を、青緑の水が流れてく。雪景色を見に来たつもりが、動いてる水から目を離せなくなってる。

水面には、木々の白さが細く伸びて映ってた。流れが揺らすたび、同じ枝の形が崩れて、またつながる。友達が『ずっと見てられるね』って言うから、私も手を合わせたままうなずいた。

岸の近くの雪はやわらかくて、ロングブーツの先がちょっと沈む。一歩ずつ確かめながら柵のそばまで進んで、やっと川の全体を見渡せた。雪のない季節より音が少なくて、聞こえるのは流れる水の音くらい。静かな景色の中で、川だけが動いてるのがよく分かったの。

冬の定期船は、雪見舟になるんだって。こたつのある舟は、別に貸し切りで頼むものらしい。ちょうど雪の山の間を、舟がゆっくり下っていくのが見えた。白い岸と動く水のあいだを進む小さな舟に、思わず見とれちゃった。夏に乗ったときは新緑に包まれてたけど、雪の中ならどんなふうに見えるのかな。

古口から清川まで、最上峡は16km続くって聞いた。この川を挟んで山が迫る景色が、まだ先にも続いてる。全部を急いで通るより、今見えてる岸の形を、もうちょっと覚えて帰りたい。

冷たい空気を吸うと、コートの中の暖かさがよく分かる。私は足を踏み直して、対岸をもう一回眺めた。吐く息も白くて、指先がすっかり冷えてきたから、そろそろ川の駅へ戻ることにしたの。

川の駅の1階で、蒸したての饅頭を買った。外へ出て、湯気の立つ饅頭を両手で包むと、冷えきってた指先に温かさがじんわり広がっていく。ひと口かじったら、ふかふかの皮とやさしい甘さに、思わず目を閉じちゃった。雪の川を見たあとのひと口って、こんなにおいしいのね。

『川を見てるあいだも、ずっと饅頭のこと考えてたでしょ』って友達が笑う。私は真面目に、川を見てるときは考えてなかったよって答えたけど、ほんとはちょっとだけ考えてた。今日はこの白い山と動く水を見に来てよかったし、そのあとのひと口まで、全部ひっくるめて冬の最上峡だね。駐車場へ戻ってヒーターをつけると、饅頭で温まった手が、もう一回ほっとゆるんだよ。

ストーリー部分はスポットをイメージしたフィクションです。正確な情報は、公式の観光サイトや情報サイトをご確認ください。

この場所の画像4枚

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名物

川の駅の蒸したての饅頭

川の駅 最上峡くさなぎでは、蒸したての饅頭が食べられる。私は雪の川を見たあとに両手で包んで、冷えきってた指先がじんわり温まったよ。

見どころ

白い森の下を流れる最上川

対岸の斜面いっぱいに雪を載せた木々が並ぶ。私は、岸の白さが水面で揺れるところをゆっくり見てたい。

古口から清川へ続く渓谷

最上峡は全長16kmの渓谷。両岸に迫る山を、川沿いの国道から楽しむドライブもいいね。私は春に対岸の山桜を見つけるたび、スマホを構えて花から斜面の上まで入れたくなったよ。

川沿いの旅

最上峡沿いの国道

最上峡の区間
古口〜清川の渓谷区間16km
川沿いの地形
最上川の両岸に山が迫る渓谷

古口から清川へ、最上川に沿って向かう道。雪の対岸を眺める休憩を、私は旅の真ん中に入れたい。

川沿いの景色を楽しんだら、川の駅 最上峡くさなぎへ。蒸したての饅頭まで、冬の寄り道に組み込みたい。