美瑛の丘
風に麦わら帽子をさらわれかけて、あわてて押さえた。畑の色を数えていたのに、どこまで数えたか忘れてしまった。
作物ごとに色の違う畑が、丘いっぱいに続きます。7月中旬は麦が濃い金色に色づき、ジャガイモの白やピンクの花も見られる季節です。
北海道の流氷から、沖縄の青い海を渡る橋まで。いちばんきれいな季節を選んで、全国の百か所を走ってきた。名物も、少しだけ多めに食べた。
風に麦わら帽子をさらわれかけて、あわてて押さえた。畑の色を数えていたのに、どこまで数えたか忘れてしまった。
作物ごとに色の違う畑が、丘いっぱいに続きます。7月中旬は麦が濃い金色に色づき、ジャガイモの白やピンクの花も見られる季節です。
見渡すかぎり、海が白い。夕日が沈むまで黙って見ていたら、白い息だけが先に感想を言っていた。
オホーツク海の北でできた流氷が南へ流れ、1月下旬ごろに知床半島へ着きます。ウトロ周辺では、流氷の海に沈む夕日も見られます。
七月なのに、山に雪が残っている。思わず指さして、誰もいないのに「ほら」と言ってしまった。
斜里町ウトロと羅臼町を結ぶ知床横断道路のいちばん高い所で、標高は738mです。7月下旬でも、山肌に残る雪の白が見えます。
電柱のない一本道を、ゆっくり走る。利尻富士がずっと正面にいてくれるから、ハンドルを持つ手も肩も軽い。
電柱のない直線が20数kmにわたって続く海沿いの道で、利尻島をいちばん近くに望めます。午前中は、太陽を背にして利尻島を眺められます。
足もとの白いかけらを拾ってみたら、ホタテの貝殻の模様だった。三キロ全部そうらしい。急におなかがすいてきた。
稚内の名産、ホタテの貝殻を敷き詰めた約3kmの道です。緑の宗谷丘陵の中を、オホーツク海へ向かって延びています。
名物稚内のホタテ
ソフトクリームを池にかざして、色を見比べた。結果は、ほぼ引き分け。味の分だけ、ソフトの勝ち。
十勝岳の防災工事でできた堰堤に水がたまり、立ち枯れのカラマツが並ぶ青い池になりました。夏季限定で、ラムネ味の「青い池ソフト」も味わえます。
名物青い池ソフト
道の先に、夕日がまっすぐ沈んでいく。思わず両手を広げた。受け止められる大きさではないのに。
国道244号から334号へ、28.1kmの一直線が続きます。春分と秋分のころの年2回だけ、道の延長線上に夕日が沈みます。
湖と同じ色のソフトクリーム。ひと口なめたら、思ったよりすっとした。湖も、こんな味なのかな。
展望台の屋上デッキから、摩周湖の湖面を見下ろせます。館内のラウンジでは、湖の色をイメージしたミント味のソフトクリームが味わえます。
名物湖の色のミント味ソフト
雪のくぼみに、灯りをそっと置いた。炎が消えないように息まで止めていたけれど、たぶん、あまり関係ない。
石造りの倉庫が並ぶ運河沿いに、63基のガス灯がともります。冬は、ろうそくの灯りで町を照らす「小樽雪あかりの路」が開かれます。
公式情報 HOKKAIDO LOVE!(小樽運河) (新しいタブで開く)おたるぽーたる(冬のイベント) (新しいタブで開く)
岬の先まで、尾根の小道を歩く。風が強いので腕を少し広げたら、体が軽くなった気がした。気のせいだと思う。
積丹半島から日本海へ突き出す、高さ80mの断崖の岬です。駐車場から先端まで約770mの遊歩道「チャレンカの小道」が続き、先端からは周囲300度を見渡せます。
街の明かりが、両側の海に挟まれてきゅっとくびれている。手を胸の前で組んだまま、しばらく動けなかった。
標高334mの山頂から、津軽海峡と函館湾に挟まれてくびれた街並みを一望できます。夜は、街の光と漆黒の海の境目が見どころです。
岩の上の苔が、ふかふかで気になってしまった。触らずに見るだけ、と自分に言い聞かせて、顔だけ近づけた。
流れに沿って歩道が整い、歩いて渓流を巡れます。国道102号沿いは、春は新緑、夏は緑、秋は紅葉の木々のトンネルになります。
冬ぶどうの房を、片目をつぶって岩木山に重ねてみた。どちらも、なだらかな三角。今日の発見、一つめ。
青森県産ひばで造られた、全長300mの日本一長い木造の三連太鼓橋で、岩木山を湖面に映す津軽富士見湖に架かります。鶴田町は、冬ぶどう「スチューベン」の作付け面積と生産量が日本一です。
名物冬ぶどう スチューベン
公式情報 Amazing AOMORI(鶴の舞橋) (新しいタブで開く)メデタイ・ツルタ(特産物・お土産) (新しいタブで開く)
両手で海の水をすくったら、手のひらの線まで見えた。思わず、すくった水に「すごいね」と話しかけた。
白い流紋岩の岩が鋭く立ち並び、松の緑と岩の白、海の群青が重なります。透明度が高く、波の穏やかな浜です。
公式情報 宮古市(浄土ヶ浜) (新しいタブで開く)
火口の底に、エメラルド色の湖がある。手すりに腕をのせて、色が変わる瞬間を待ってみた。今日はずっと緑だった。
刈田岳・熊野岳・五色岳に抱かれた円い火口湖で、光によって色を変えることから「五色湖」とも呼ばれます。山頂の駐車場から2〜3分歩くと、御釜を見下ろす展望台に着きます。
雪の壁が、見上げるほど高い。手袋でそっと触ったら、ちゃんと冷たかった。当たり前のことに、ちゃんと感動した。
岩手と秋田にまたがって八幡平を横断する、全長約27kmの道です。春の開通のころは、道路の両側に数mの雪の壁が続きます。
公式情報 いわての旅(八幡平アスピーテライン) (新しいタブで開く)環境省 東北地方環境事務所(アスピーテラインの開通) (新しいタブで開く)
いちじくの甘露煮をひとつ。おいしい。…指まで甘くなった。誰も見ていないか、そっと確かめた。
鳥海山の5合目、鉾立には展望台とビジターセンターがあります。にかほ市金浦地区の「北限のいちじく」は、古くから甘露煮にして親しまれてきました。
名物いちじくの甘露煮
借りた着物で、黒い塀に沿って歩く。しだれ桜を見上げると、袖が気になって、背筋が勝手に伸びた。
江戸時代の城下町の街並みが残る、国の伝統的建造物群保存地区です。桜の見頃は4月中旬から下旬で、黒塀としだれ桜が並び、周辺には着物を借りられる店もあります。
足湯につかりながら、カリーパンをひと口。熱い。でも、足も口も温かいので、今日はこれで正解だ。
銀山川の両岸に木造の温泉旅館が並び、夕暮れにはガス灯がともります。川のすぐそばの「和楽足湯」で源泉に足をひたせて、名物の「カリーパン」はおやつにぴったりです。
名物カリーパン
登りきったごほうびに、力こんにゃく。ふうふう冷ましてから食べる。帰りの石段の分の力も、ここで入れておく。
860年に開かれた寺で、登山口から奥之院まで1,015段の石段が続きます。門前町では、醤油で煮た「山寺力こんにゃく」が名物です。
名物山寺力こんにゃく
火口のふちから、すり鉢の底をのぞく。風に髪をあおられて、思ったより大きな声が出た。
磐梯吾妻スカイラインの浄土平は標高約1,600mで、吾妻小富士はすり鉢状の火口のふちを歩いて巡れます。紅葉は例年9月下旬から10月下旬に、標高ごとに順に色づきます。
公式情報 福島市観光ノート(浄土平周辺散策ガイド) (新しいタブで開く)福島市観光ノート(磐梯吾妻スカイライン絶景ドライブガイド) (新しいタブで開く)
列車が来た。思わず指さして、つま先立ちになった。手を振るかどうか、渡り終わるまで迷っていた。
只見川に架かるアーチ橋を見渡す展望地です。晴れた冬の日は深い雪に囲まれた橋が川面に映り、時間が合えば只見線の列車が渡る姿も見られます。
千年以上咲いてきた桜の前では、何を言っても軽くなりそうで、黙って見上げていた。
樹齢は推定1000年を超える、日本三大桜の一つです。薄紅色の小さな花が滝のように流れ落ち、見頃は4月中旬から下旬です。
公式情報 みはる観光協会(三春滝桜) (新しいタブで開く)Fukushima Travel(三春滝桜) (新しいタブで開く)
鳥居の向こうから、朝日が昇ってきた。手を合わせたら、お願いより先に「ありがとう」が出た。
神磯の鳥居は、斉衡3年(856)に神が降り立ったと伝わる地に立ちます。鳥居から昇る日の出を拝みに、多くの人が訪れます。
滝が、止まっている。止まっているのに、迫力だけはずっと流れてくる。口が開いたまま閉じなかった。
高さ120m、幅73mの大岩壁を四段に落ちる、日本三名瀑の一つです。厳しい冬には、滝全体が真っ白に凍ることがあります。
丘も空も、ぜんぶ青い。その真ん中で干し芋をかじっている私だけ、きっと黄金色だ。
みはらしの丘一面をネモフィラが青く染め、空や海の青と溶け合います。園内では、ひたちなか市の名産「ほしいも」も味わえます。
名物ひたちなかのほしいも
藤ソフトを、本物の藤の花の隣に並べてみた。色はそっくり。食べられるのは片方だけなので、そっちを選んだ。
樹齢160年におよぶ大藤が、600畳敷の藤棚いっぱいに広がります。園内では、藤の香りを楽しめるオリジナルの「藤ソフト」も味わえます。
名物藤ソフト
公式情報 あしかがフラワーパーク(ふじのはな物語) (新しいタブで開く)あしかがフラワーパーク(レストラン) (新しいタブで開く)
レンガの橋の上を歩いて、手すりから谷をのぞく。紅葉が光っていて、思わず歩く速さを落とした。
レンガ造りの四連アーチ橋で、国の重要文化財です。橋の上は遊歩道「アプトの道」になっていて、11月上旬から中旬は赤レンガと紅葉が並びます。
湖のほとりで、温泉まんじゅうをひと口。箱の空きが、いつの間にか二つになっている。おかしいな。
県立榛名公園は榛名湖を含む約395haの公園で、湖畔の散策が楽しめます。近くの伊香保温泉の「湯の花まんじゅう」は、温泉まんじゅうの元祖です。
名物湯の花まんじゅう
岩畳にしゃがんで、川に指先をつけた。冷たくて、肩が勝手に跳ねた。夏の川は、思ったより本気だった。
国の特別天然記念物の岩畳のあいだを、荒川の川下りの船が下ります。夏は、涼しい川風を求めて多くの人が訪れます。
手すりをしっかり握って、少しだけ下をのぞいた。少しだけ、のつもりが、思ったより下まで見えた。
標高329mの鋸山は、稜線がノコギリの歯のように見える山です。山頂近くの「地獄のぞき」は、突き出た岩の先に立つと空中に浮いているように感じられ、房総半島や三浦半島まで見渡せます。
橋の遊歩道から、夜の東京を眺める。いつも走っている湾岸の明かりなのに、歩いて見ると、少しだけ胸が熱くなった。
レインボーブリッジの遊歩道からは、行き交う客船や臨海副都心の夜景が見えます。
海から昇る朝日がまぶしくて、少しだけ目を細める。波の音を聞きながら、いつもよりゆっくり走った。
海のすぐ脇を通る道で、下りの西湘PAでは海風を感じながら食事ができます。
黒たまごの殻をむくと、中は真っ白。噴煙の上がる山と見比べながら、どうやって黒くなったのか考えていた。
黒たまごは、生の卵を約80度の温泉池で約1時間ゆで、約100度で15分蒸すと殻が黒くなります。ロープウェイの眼下には、荒涼とした大地と噴煙が広がります。
名物黒たまご
公式情報 大涌谷くろたまご館(黒たまごができるまで) (新しいタブで開く)大涌谷くろたまご館(大涌谷のみどころ) (新しいタブで開く)
日が沈んだあとの海で、富士山の影をずっと見ていた。コートのポケットの中で、指先だけが少し寒かった。
江の島と鎌倉の間にある、相模湾に面した約2.9kmの浜です。夕暮れには、富士山のシルエットが浮かびます。
紅ズワイガニの脚に、はさみを入れる場所を真剣に探す。正解がわからないまま、もう一分たった。
主塔の高さ127mの斜張橋で、上が車道、下が歩行者通路「あいの風プロムナード」の2層です。新湊の名物は紅ズワイガニで、12月から5月は橋から冠雪した立山連峰が見えます。
名物紅ズワイガニ
白い息をはいたら、海の向こうの山も白かった。寒くて腕を抱えているのに、顔だけはにやけていた。
海越しに、標高3,000m級の立山連峰と女岩を望む海岸です。寒暖差のある冬の朝には、海面に気嵐が立ちます。
浜焼きを持ったまま、寄せてきた波から跳ねて逃げた。お皿は高く上げたので、いかは無事だ。
波打ち際を車で走れる、国内でただ一つの砂浜です。夕方には水平線に沈む夕日が見られ、周辺では焼きいかやはまぐりなどの浜焼きが味わえます。
名物千里浜の浜焼き
公式情報 ほっと石川旅ねっと(千里浜なぎさドライブウェイ) (新しいタブで開く)ほっと石川旅ねっと(千里浜周辺の観光スポット) (新しいタブで開く)
工房で作った輪島塗の箸を、夕日にかざす。金の線がきらっと光った。自分で彫ったのが、まだ信じられない。
急な斜面に1004枚の小さな田が段々に重なり、海へ広がります。田植えの季節は日本海に沈む夕日が棚田を茜色に染め、輪島では沈金の「My箸づくり体験」もできます。
名物輪島塗の箸
ブルーソフトを湖にかざして、どっちが青いか片目で判定中。今のところ、湖が少しリード。
日向ゲートから海山ゲートまで続く全長11.4kmの道で、山頂公園のテラスからは三方五湖と若狭湾を360度見渡せます。名物は、甘塩味のブルーソフトです。
名物ブルーソフト
公式情報 福井 レインボーライン(レインボーラインとは) (新しいタブで開く)福井 レインボーライン(ショップ・フード) (新しいタブで開く)
ホタテの串焼きを守ったら、髪とマフラーが顔に全部かかった。前は見えないけれど、ホタテは無事だ。
海岸線に約1kmにわたって、五角形や六角形の巨大な柱状節理が続きます。東尋坊商店街では、イカやホタテなどの浜焼きを食べ歩けます。
名物ホタテの浜焼き
三百九十八段、のぼりきった。息はまだ整わないけれど、富士山と五重塔と桜が、全部そろって待っていてくれた。
新倉富士浅間神社の境内から398段の階段を上ると展望デッキに着き、富士山と朱色の五重塔(忠霊塔)を一緒に望めます。春は桜が彩ります。
柵のそばのニッコウキスゲに、そっと顔を近づける。朝の高原は、花の色まで静かだった。
霧ヶ峰のニッコウキスゲは、7月上旬から下旬が見頃です。群落は、主に車山肩と富士見台で見られます。
日本でいちばん高い国道を、紅葉の中でゆっくり曲がる。看板を見つけたら、ちゃんと頷くつもりでいる。
国道292号の渋峠は標高2172mで、国道でいちばん高い峠です。紅葉は9月下旬から高い所で色づき始め、見頃は例年10月上旬ごろです。
木道にしゃがんで、苔をのぞく。小さな森が、もう一つ足もとにあった。
標高2,100m以上にある白駒の池へは、国道299号沿いの駐車場から歩いて約15分です。樹齢数百年の原生林の地面を、一面の苔がおおっています。
早起きしたぶん、あくびが出た。池が静かすぎて、あくびの音まで聞こえた気がする。
四季折々の景色を、鏡のような湖面に映す池です。東山魁夷の『緑響く』のモチーフになりました。
見上げると、空がぜんぶ桜色だった。肩かけのかばんを握ったまま、しばらく動けなかった。
「天下第一の桜」と呼ばれる桜の名所です。高遠固有のタカトオコヒガンザクラは花がやや小ぶりで色が濃く、満開になると空をおおいます。
手袋を広げて、雪を受けてみる。合掌造りの屋根も、私の手のひらも、同じ雪で白くなっていく。
荻町には合掌造りが59棟残り、勾配が60度近い茅葺きの屋根が、庄川に沿って同じ向きに並びます。12月下旬から2月下旬は、雪の積もった集落が見られます。
よもぎソフトが、夏の日差しで急いで溶けていく。景色を見るのは、食べ終わってからにする。
7月中旬から8月初めは、山頂一帯がピンクのシモツケソウなどのお花畑になり、展望テラスからは西に琵琶湖を望めます。山頂駐車場では、伊吹山麓産のよもぎ粉を使った「伊吹よもぎソフト」が味わえます。
名物伊吹よもぎソフト
公式情報 伊吹山ドライブウェイ(四季を楽しむ) (新しいタブで開く)伊吹山ドライブウェイ(スカイテラス伊吹山) (新しいタブで開く)
長い尾根道を走り終えて、両腕をうんと伸ばす。眼下の熱海の町まで、深呼吸が届きそうだった。
熱海峠から天城高原までの尾根を走る全長40.6kmの道で、相模湾や駿河湾を眺めながら走れます。滝知山の駐車場からは、眼下に熱海の市街が広がります。
橋が揺れるたびに、ワイヤーを握り直す。こわいのに、下の湖の色から目が離せない。
大間ダム湖に架かる全長90m、高さ約8mの吊り橋で、エメラルドグリーンの湖面の上を渡ります。紅葉は例年11月が見頃です。
五平餅を大きくひと口。口の端にたれがついていたのに気づいて、こっそり指でぬぐった。たぶん、ばれていない。
秋には約4千本の木々が赤や黄色に色づき、巴川の川面を彩ります。豊田は五平餅の発祥の地として有力で、香嵐渓の赤い橋のすぐ近くにも五平餅の店があります。
名物五平餅
メタセコイアの並木を、ゆっくり走る。両側がずっと同じ色なので、進んでいるのか、ときどき確かめたくなった。ちゃんと進んでいた。
マキノピックランドを通る県道に、約2.4kmにわたって約500本のメタセコイアが並びます。春の芽吹き、夏の深緑、秋の紅葉、冬の裸木と、季節ごとに姿を変えます。
手すりにほおづえをついて、びわ湖を眺める。考えごとをしていたはずなのに、気づいたら何も考えていなかった。
田の谷峠ゲートから約2kmの夢見が丘展望台からは、大津の町とびわ湖の南湖周辺を一望できます。秋は紅葉が彩ります。
智恵の餅をひと口かじったら、餅がどこまでものびた。智恵がつく前に、笑ってしまった。
天橋立を北側から一望でき、昇り龍のように見える「昇龍観」で知られます。「股のぞき」発祥の地で、天橋立名物の「智恵の餅」も味わえます。
名物智恵の餅
雪がひらひら落ちてきて、手のひらで受けた。舟屋の並ぶ湾が、静かに白くなっていく。
伊根湾の沿岸に、約230軒の舟屋が並びます。1階は船をしまう場所で、2階はかつて網の干し場や漁具の置き場でした。
ベレー帽を押さえて、橋まで小走り。紅葉の山が夕日に光っていて、足が勝手に急いだ。
桜と紅葉の名所、嵐山を水面に映す大堰川に架かる橋です。今の橋は昭和9年(1934)に完成し、嵐山の景色にとけ込むように設計されました。
寒くて、手をあごの前で合わせる。大阪湾まで見えたので、寒さのことは一回忘れた。
芦有ドライブウェイの東六甲展望台は標高645mで、大阪平野から大阪湾、西は神戸港まで一望できます。
明石焼きをだしにつけて、ひと口。熱くて、ほっぺたがふくらんだ。橋の灯りが、少しにじんで見えた。
全長3,911mの吊り橋で、夜は橋全体がライトアップされます。明石焼きは、ふわふわの卵の生地でタコを包み、だし汁につけて食べる名物です。
名物明石焼き
雲の海に、お城が浮かんでいる。寒さで袖に手を引っこめたまま、音を立てないように見ていた。
標高353mの山頂に残る城跡で、晩秋のよく晴れて冷え込んだ朝には雲海に浮かびます。向かいの立雲峡から眺めるのがおすすめです。
浴衣に羽織で、カニまんをほおばる。温泉に入る前なのに、もう体が温まってしまった。
柳並木の川に石の太鼓橋が架かる温泉町で、宿で浴衣を借りて町を歩くのが楽しみ方です。11月から3月のカニの季節には、土産物店の店先でカニまんが売られます。
名物カニまん
公式情報 Visit Kinosaki(浴衣で町歩き) (新しいタブで開く)Visit Kinosaki(城崎のカニの季節) (新しいタブで開く)
懐中電灯を胸に抱えたまま、まだつけていない。灯籠と一番星で、今はちょうどいい明るさだから。
倶留尊山のふもとに、約40haのススキの草原が広がります。秋の「曽爾高原山灯り」では、日没からお亀池の周りに200個の灯籠がともります。
柿の葉を、一枚ずつていねいにほどく。桜より先に寿司に夢中になって、少し申し訳ない。
シロヤマザクラを中心に約200種3万本の桜が、下千本から奥千本へと咲き上がります。吉野山では、塩でしめた鯖を柿の葉で包む柿の葉寿司も名物です。
名物柿の葉寿司
滝に小さくおじぎをしてから、顔を上げた。水の音が大きくて、頭の中のおしゃべりまで静かになった。
落差133m、幅13mの滝で、飛瀧神社の御神体です。青岸渡寺の本堂の後ろからは、那智の滝と朱塗りの三重塔を一緒に眺められます。
公式情報 和歌山県公式観光サイト(那智の滝) (新しいタブで開く)和歌山県公式観光サイト(那智山青岸渡寺) (新しいタブで開く)
大山の南壁を、黙って見上げる。壁というより、空の一部が切り立っているみたいだった。
標高約910mの峠で、手前のブナ林の奥に、壁のような大山の南壁を望めます。10月末からは七色の紅葉が彩ります。
雪の砂丘を、両腕を広げてのぼっていく。振り返ったら、足あとが一本だけ、まっすぐ続いていた。
鳥取砂丘は、夕日や星空とともに、雪の景色も四季の見どころです。
カイロをほっぺたに当てて、ベタ踏み坂を眺める。横から見ると、きれいな弓の形だった。
中海に架かる、日本一のPCラーメン橋です。いちばん高い所は約45mで、橋の中央からは大山や大根島を見渡せます。
灯台まで、鼻歌まじりで歩く。白くて、背が高くて、近づくほど見上げる角度が増えていった。
地面から塔頂まで43.65mで、日本一の高さを誇る灯台です。島根半島のいちばん西にあり、灯台の上は展望台になっています。
階段に座って、三つ続く吊り橋が灯るのを見ていた。今日走った道を、上から確かめているみたいだった。
来島海峡大橋は、三つの吊り橋が連なる総延長4.1kmの「世界初の三連吊橋」です。大島の亀老山展望公園から、橋と海峡の潮流を見渡せます。
鯛ちくわを大きくひと口。思っていたより、ずっと分厚い。港町の名物は、期待を裏切らない。
江戸時代の豪商の屋敷や町家が並ぶ、古くからの潮待ちの港町です。鞆の浦といえば鯛で、土産に人気の「鯛ちくわ」は普通のちくわより肉厚です。
名物鯛ちくわ
公式情報 Dive! Hiroshima(鞆の浦の町並み) (新しいタブで開く)福山観光コンベンション協会 (新しいタブで開く)
海の色が、橋の左と右で違って見える。運転中なので、確かめるのは帰り道にする。
本土と角島を結ぶ長さ1,780mの橋で、鳩島を避けるように流れる線を描きます。渡った先の角島は、白い砂浜とコバルトブルーの海に囲まれた島です。
公式情報 山口県 いんふらまるごとマネジメント(角島大橋) (新しいタブで開く)おいでませ山口へ(角島) (新しいタブで開く)
白い岩が、草原で昼寝をしている羊に見える。数えたら眠くなりそうなので、前を見て走った。
日本最大級のカルスト台地で、草原から白い石灰岩が羊の群れのように顔を出します。11月は、草原が赤や黄金色に輝く草紅葉の季節です。
二百種類のソフトクリームから、悩みに悩んで、白いのを選んだ。後悔はしていない。たぶん。
長さ193.3mの五連アーチの木造橋で、1673年に創建されました。春は約1500本の桜が咲き、名物のソフトクリームは定番から変わり種まで200種類そろいます。
名物錦帯橋のソフトクリーム
ガラスの床から、真下の渦潮をのぞく。胸に手を当てたのは、こわいからではなく、たぶん感動のほうだ。
大鳴門橋の橋桁の中にある全長450mの海上遊歩道で、海面からの高さは45mです。ガラスの床から、真下の渦潮を眺められます。
でこまわしを、お守りみたいに握りしめる。この橋を渡りきったら食べる、と決めた。
シラクチカズラで作られた、長さ45m、幅2m、水面からの高さ14mの吊り橋で、3年ごとに架け替えられます。祖谷では、じゃがいもや豆腐、こんにゃくを竹串に刺してみそだれで焼く「でこまわし」が名物です。
名物でこまわし
片足で立って、両腕を翼みたいに広げてみる。潮だまりに映った自分が、思ったより鳥っぽくなくて笑った。
約1kmのロングビーチで、燧灘に沈む夕日と、潮だまりに鏡のように映る景色で知られます。日の入り前後の約30分が、いちばんのおすすめの時間です。
ベンチでみかんをむいていたら、夕日が沈みはじめた。むく手を止めて、最後まで見届けた。みかんは、そのあとで。
ホームのすぐ前に伊予灘が広がる海辺の駅で、夕暮れには夕日に照らされた黄金の海を眺められます。愛媛といえば、やっぱりみかんです。
名物愛媛のみかん
坊っちゃん団子を、振鷺閣の赤い灯りに並べてみた。三色とも、この建物によく似合う。
城郭式の木造三層楼で、建物全体が国の重要文化財です。屋上の振鷺閣では日に3回刻太鼓が打たれ、館内ではお茶と坊っちゃん団子が楽しめます。
名物坊っちゃん団子
高原の風が気持ちよくて、気づいたら鼻歌を歌っていた。牛たちには、たぶん聞こえていない。
愛媛と高知の県境に、東西約25km、標高1,000mから1,500mの高原が続きます。春から秋は牛が放牧され、白い石灰岩とススキやササの草原が広がります。
公式情報 久万高原町観光協会(四国カルスト) (新しいタブで開く)ゆすはら雲の上観光協会(四国カルスト) (新しいタブで開く)
車にもたれて、魔法びんのお茶を飲む。稜線の道がどこまでも続いていて、湯気までのんびりしている。
標高1,300mから1,700mの稜線を走る、全長約27kmの1車線の道です。石鎚山を背景に、道と笹原が伸びていきます。
欄干のない橋は、いつもより丁寧に。サングラスを頭に上げて、橋の端をしっかり見ながら渡った。
四万十川の沈下橋のなかで、いちばん下流にあり、いちばん長い橋です。増水したときに沈んで流されないよう、欄干のない造りになっています。
サンダルを手に持って、夕日が沈むのを待つ。海風がずっと、髪で遊んでいた。
糸島の県道54号は、桜井二見ヶ浦から約33km続く海沿いの道です。夕方には海がオレンジ色に染まり、沿道には夫婦岩が立ちます。
車のドアに手を置いたまま、光る関門橋を眺める。帰る時間なのに、なかなか乗りこめない。
明治から昭和初期の建物が今も残る港町です。和布刈公園の第二展望台からは、ライトアップされた関門橋を眺められます。
棚田がぜんぶ、夕日を映している。前を見て運転しているのに、横がまぶしくて、ちょっと得した気分だ。
玄界灘の海岸から階段のように駆け上がる、11.5ha、283枚の棚田です。代かきから田植えの時期は、夕陽で水田がオレンジ色に染まります。
温泉たまごの殻が、一枚のままきれいにむけた。見せる相手がいないので、殻だけ空に掲げておく。
全長11.3kmの仁田峠循環道路は紅葉の名所で、10月末から見頃を迎えます。雲仙地獄では、地獄の蒸気で蒸しあげた温泉たまごが名物です。
名物雲仙の温泉たまご
どら焼きをひと口。粒あんがぎっしりで、目をつぶったまま、しばらく開けられなかった。
昭和41年に開通した、九州本土と天草の島々を結ぶ全12kmの5つの橋で、「天草パールライン」の愛称で親しまれています。道の駅には、粒あんがぎっしり詰まった天草どら焼きの菓舗もあります。
名物天草どら焼き
放水のしぶきが、風に乗って飛んできた。手でよけたけれど、半分くらい間に合わなかった。
1854年に造られた日本最大級の石造アーチ水路橋で、石造アーチ橋で唯一、放水ができます。2023年に国宝に指定されました。
網田ネーブルを、夕焼けに並べてみた。どちらも、きれいなオレンジ色。今日の夕焼けは、たぶん甘い。
干満の差が大きく、潮が引いた砂地に、風と波がつくる曲線が浮かびます。1月から4月は夕陽に染まる干潟が見事で、近くの道の駅では100年を超える歴史をもつ名産「網田ネーブル」が紹介されています。
名物網田ネーブル
滝の裏側から、水のカーテンに手を伸ばす。冷たくて肩がすくんだのに、なぜかもう一回伸ばしていた。
落差約10m、幅約20mの滝で、阿蘇の巨大噴火でできた溶岩の段差から、カーテンのように水が落ちます。滝の裏側に入って眺められます。
木道を、腕を振って歩く。正面の山から白い湯気が上がっていて、山もひと休み中みたいだ。
長者原では、噴気を上げる硫黄山を正面に、三俣山と星生山が両脇に並びます。6月はミヤマキリシマが山を彩り、タデ原湿原には木道が延びています。
地獄蒸しプリンをひと口。カラメルがほろ苦くて、思わず目が丸くなった。夜の湯けむりを見ながらだと、少し大人になった気がする。
鉄輪の湯けむりと鶴見岳、扇山を一望できる展望台で、土日祝の夜は湯けむりがライトアップされます。別府では、温泉の蒸気で蒸す地獄蒸しプリンも名物です。
名物地獄蒸しプリン
公式情報 おんせん県おおいた(湯けむり展望台) (新しいタブで開く)別府たび(地獄で蒸した天国のプリン) (新しいタブで開く)
湖に映る紅葉を、スマホで真剣に撮る。水面と本物、どちらを主役にするかで、もう三枚撮った。
六観音御池は、直径500m、水深14mのコバルトブルーの火口湖です。紅葉の季節には、対岸の紅葉が湖面に映えます。
南国の日差しに、マンゴーソフトが負けそうだ。たれてきた一滴を手のひらで受けて、私も少しあわてた。
国道220号沿いの峠で、フェニックスの並木と青い海が広がり、海岸を見下ろすと奇岩「鬼の洗濯板」が続きます。近くの道の駅フェニックスでは、みやざきマンゴーなど宮崎ならではの味のソフトクリームが楽しめます。
名物マンゴーソフト
道のそばに、子馬がいた。声が出そうになったけれど、驚かせないように、もっとゆっくり走った。
日南海岸国定公園の最南端の岬で、国の天然記念物の御崎馬がすんでいます。4月から5月は、春駒と呼ばれる子馬が多く生まれます。
ボートを、真名井の滝の近くで止めておきたい。オールを細かく動かしながら、口をきゅっと結んでいた。
高さ80mから100mの柱状節理の断崖が約7km続き、落差約17mの真名井の滝が落ちます。エメラルドグリーンの水面を、貸しボートで巡れます。
桜島小みかんをむいたら、ビー玉くらいの大きさだった。小さすぎて、笑いながら一房ずつ大事に食べた。
桜島の北岳4合目、標高373mにある展望所で、一般の人が立ち入れるいちばん高い所です。南岳の荒々しい山肌と錦江湾を間近に望み、桜島小みかんは島を代表する特産品です。
名物桜島小みかん
浅瀬でスイカにかぶりついた。汁がたれそうになって、あわてて海のほうへ身を乗り出した。服は守れた。
屋我地島と古宇利島を結ぶ全長1,960mの橋で、まわりの海は青のグラデーションに染まります。今帰仁村の名産、今帰仁スイカは日本一早く出荷されます。
名物今帰仁スイカ
海風が強くて、両腕を広げたら、そのまま飛べそうな気がした。帽子のひもを結んでおいて、本当によかった。
琉球石灰岩の断崖から東シナ海を望む景勝地で、台地の上には天然の芝が広がります。尚敬王が「万人が座するに足る毛(野原)」とたたえたと伝わります。
公式情報 恩納村(万座毛) (新しいタブで開く)
左も右も、宮古ブルー。運転に集中しているのに、口もとだけは勝手にゆるんでいた。
2015年に開通した、宮古島と伊良部島を結ぶ全長3,540mの橋です。車で伊良部島や下地島へ渡れます。
黒真珠を光にかざすと、緑や紫がちらっと見えた。湾の色が、こっそり入りこんでいるのかもしれない。
石垣島の北西にある入り江で、湾口には9つの小島が浮かびます。グラスボートで海の中をのぞけて、湾内では大正時代から黒真珠が養殖されています。
名物川平湾の黒真珠