本文へスキップ
PROJECT ZQQ
日本語

千葉県・鋸南町

鋸山 日本寺(地獄のぞき) 冬の山頂で、海の向こうまで

下をのぞいて息をのんだあと、顔を上げたら、山の向こうまで海が続いてた。鋸山の地獄のぞきで、私はしばらく手すりから手を離せなかったの。

冬の山頂で見た眺めを、私の物語といっしょに楽しんでね。

谷へ突き出した鋸山の地獄のぞきの岩の先で、柵の手すりを両手で握って下をのぞく主人公。奥に房総の山並みと東京湾

冬1月の午後

手すりの先に、こんなに広い海

手すりを両手で握ったら、指先にひんやりした感触が伝わってきた。1月の午後、鋸山の地獄のぞき。ここまで歩いてきたときは遠くの海ばかり見てたのに、岩の先に着くと、まず足もとの谷が目に入ったの。

柵の内側からそっと下をのぞくと、山の斜面がずっと下まで続いてた。思ったより高くて、息を吸ったまま止まっちゃった。写真では知ってたはずなのに、目の前にすると、胸のどきどきがぜんぜん違う。

そのまま顔を上げると、谷の向こうに山が幾重にも重なって、その先には海が広がってた。あ、こんなに遠くまで見えるのね。近い岩ばかりに気を取られて、いちばん見たかった眺めを忘れるところだった。

少し落ち着いてから、もう一度手すり越しに景色を見た。目で追っても追っても、山と海の境目が遠いの。自分のいる場所がずいぶん小さく感じられて、さっきまでのどきどきが、ここへ来られたうれしさに変わっていった。

しばらくすると、握っていた手に力が入ってたことに気づいた。景色を見に来たのに、私だけ手すりと握手してたみたい。指の力をちょっとゆるめて、海の向こうまで、今度はゆっくり眺めたよ。

最後にもう一度顔を上げると、遠くの山並みも海も、さっきと同じ場所にあった。それなのに、最初に見たときよりずっと近しく感じられたの。ここを離れても、この広さを思い出せるように、しっかり目に焼きつけてから手を離した。

ストーリー部分はスポットをイメージしたフィクションです。正確な情報は、公式の観光サイトや情報サイトをご確認ください。

この場所の画像1枚

  • 千葉県・鋸南町・冬

地域の名物

金谷のアジフライ

鋸山のふもとの金谷では、地アジを使ったアジフライが親しまれてるよ。千葉県の公式観光サイトでは、金谷や保田で水揚げされたアジを使うさすけ食堂も紹介されてるの。山の上から海を見たあとは、その海の恵みも味わいたくなるね。

見どころ

岩の先から広がる眺め

地獄のぞきは、日本寺の山頂近くにある展望スポット。突き出した岩の先から房総や三浦方面を眺められるよ。私は足もとを見たときと顔を上げたとき、同じ場所なのに景色の広さが変わったように感じたの。

ノコギリのような稜線

標高329mの鋸山は、稜線がノコギリの歯みたいに見えることから、この名前がついたんだって。名前を思い浮かべながら山並みを見てたら、岩の形までじっくり眺めたくなったよ。

725年に開かれた日本寺

鋸山の南斜面にある日本寺は、725年に開山されたお寺なの。広い境内には大仏や百尺観音、千五百羅漢像などの見どころがあるよ。地獄のぞきで山を見わたしたあと、この山に長く続いてきた歴史があることにも心がひかれた。

行き方と道の楽しみ

地獄のぞきへ向かう入口

鉄道・徒歩
浜金谷駅から山麓駅へ徒歩8分
車での入口
登山自動車道から西口管理所へ

電車なら浜金谷駅から国道127号線を館山方向へ歩いて、ロープウェイ山麓駅へ。車で地獄のぞきや百尺観音へ向かうなら、登山自動車道を利用して西口管理所へ行くよ。私は山頂で海が見えた瞬間、歩いてきた時間までうれしくなったの。

地図では鋸山 日本寺を開けるよ。山の上で見た海を思い出しながら、次はどこへ寄ろうかな、って考えるのも楽しいね。