岐阜県揖斐川町・岐阜と福井の県境
冠山峠 山の輪郭まで見たくなる、秋の県境
コートの襟を寄せて顔を上げたら、葉の向こうに岩の頂が見えたの。山道を走ってきた時間まで、ちょっと特別に感じたよ。
紅葉に包まれた峠で、車を降りたときの景色を読んでみてね。
秋10月中旬〜11月上旬
コートの襟を寄せて、岩の頂を見上げた秋
紅葉の冠山峠で、岩の頂を見上げる。それが今回の2泊の旅のいちばんの目的だった。有明から赤いオープンカーで走ってきて、ゆうべは岐阜県内の宿に泊まったの。2日目の朝、国道417号から林道塚線へ、そこから林道冠山線に入ると、道幅がぐっと狭くなって、急な坂とカーブが続いた。峠へ向かう細い道は、カーブミラーで対向車を確かめながら抜けていく。道の両側の紅葉が気になっても、目は道の先へ。峠が近づくにつれて、木々の色が濃くなっていくのだけは、視界の端でちゃんと分かったよ。
林道を上りきって、峠の石碑のそばで車を降りた。さっきまで道の両側に続いてた葉が、今は頭の上で揺れてるの。足元を通り抜ける風が冷たくて、両手でコートの襟をきゅっと寄せた。日なたまで歩くと、肩に当たる光がちょうどよかった。
顔を上げると、紅葉した山の向こうに岩の頂が見えた。丸く重なる山の中で、あそこだけ形がとがってて、遠くからでもすぐ見分けられる。スマホで1枚撮って、画面と本物を見比べてみたら、写真の岩は思ってたより小さかった。指で広げても、目で見たときの迫力にはぜんぜん届かないの。
ここは岐阜と福井の県境にある冠山峠。冠山は、紅葉したブナ林と奥美濃の岩峰で知られる山なの。峠から山頂までは歩いて約2時間の目安で、峠が登山の出発点にもなってる。私は今日は登らずに、峠で過ごすことにした。
国道417号には、2023年11月19日に新しい冠山峠道路が開通したんだって。今は新しい道もあるけど、私は昔からの峠まで、林道をくねくね上がってきた。峠のそばを通る車はほとんどなくて、聞こえるのは葉がこすれる音と、ときどき鳴く鳥の声くらい。
日なたで地図アプリを開くと、現在地の点が県境の線にほとんど重なってた。私が立ってるのは岐阜側なのか、福井側なのか。画面を拡大したり、石碑の場所と見比べたりして、真剣に確かめちゃった。結局どっちか決められなくて、半分ずつってことにした。
帰りは来た道を戻って、国道303号沿いの道の駅、星のふる里ふじはしへ。135台停められる広い駐車場に車を置いて、そば処鉄嶺峠で手打ちそばを食べた。峠の風で冷えたあとだから、ひと口ごとにほっとする。道の駅には、椎茸コロッケや、よことくダムカレーっていう料理もあるんだって。徳山民俗資料収蔵庫もあって、この山あいの暮らしを伝える場所らしい。そばでおなかがいっぱいになったから、今回はのぞかずに、次に寄る楽しみにとっておいた。
車に戻って、峠で撮った岩の写真をもう一度開いた。小さく写ったと思ってたけど、紅葉の上にとがった頂がちゃんと入ってる。見比べたときにがっかりしたのは、あの迫力をその場で知ってたからなのね。今夜泊まる福井の宿までの道を地図で確かめてから、エンジンをかけた。
ストーリー部分はスポットをイメージしたフィクションです。正確な情報は、公式の観光サイトや情報サイトをご確認ください。
この旅で食べたいもの
星のふる里ふじはしの手打ちそば
国道303号沿いの道の駅で、手打ちそばを旅の楽しみに。私は峠で風に当たって冷えたあとに食べて、ひと口ごとにほっとしたよ。
ここで見たいもの
木々の上にのぞく岩峰
冠山は奥美濃の岩峰。紅葉した木々の上に見える頂の形まで、ゆっくり目で追いたくなるよ。
県境の峠で車を降りる
石碑のそばでひと息つくと、山道を上がってきた実感が湧いたの。今日は峠からの眺めを楽しむ一日にしたいな。
峠へ向かう道と標高
林道冠山線・冠山峠
- 山頂までの徒歩時間
- 約2時間
- 峠の標高
- 約1,050m
林道を上がって冠山峠へ。徒歩時間は峠から冠山山頂までの目安で、車の移動時間とは別なの。
国道417号の冠山峠道路とは別に、冠山峠へは林道を上がるよ。ここでは峠の標高と、山頂まで歩く場合の時間を並べたの。
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