東北・福島県三春町
三春滝桜 見上げたまま、言葉が出なかった春
長く垂れた枝に、小さな花がいっぱい。三春滝桜を見上げると、思っていたよりずっと大きくて、言葉が出なかったの。腰の前で両手を重ねたまま、この桜に会えたうれしさで胸がいっぱいになったよ。
春の物語は、花を咲かせた滝桜の前で、しばらく動けなくなった日の話だよ。
春4月中旬
この桜に会えて、胸がいっぱい
観覧路から顔を上げると、三春滝桜の長い枝が目の前いっぱいに広がっていた。写真で見ていたつもりなのに、どこまでが1本の木なのか、思わず端から端まで目でたどっちゃった。枝についた小さな花が、重なるほどたくさん咲いてるの。
下のほうの枝から、ゆっくり幹へ目を戻した。花ばかり見ていたけど、その奥には太い幹があって、大きく広がる枝を支柱が支えてる。きれい、だけで済ませたくなくて、私は観覧路に立ったまま、しばらく眺めていた。
長い年月、こうして花を咲かせてきた桜が、今も目の前で咲いてる。そのことを思ったら胸が熱くなって、何か言おうとしたのに言葉が出なかった。気づくと腰の前で両手を重ねていて、そのまま花の枝を見上げていたの。
何か言わなくちゃ、と思っていたけど、そんなに急がなくてもいいね。この桜に会えてよかったな、って、それだけが頭に浮かぶ。見上げたままちょっと笑ったら、張りつめていた気持ちがゆるんだ。
もう一回、枝の先の花を見た。大きな木なのに、ひとつひとつは小さな花なのね。下へ目を移すと菜の花も見えて、さっきまで滝桜に夢中だった自分に気づいた。足もとの春まで眺める余裕ができて、少し歩く気になったよ。
観覧路を進んでから振り返ると、さっき立っていた場所とは枝の重なり方が違って見えた。帰る前にもう一度だけ、のつもりだったのに、また足が止まっちゃう。胸がいっぱいで何も言えなかった時間ごと、持って帰りたい春の景色になった。
ストーリー部分はスポットをイメージしたフィクションです。正確な情報は、公式の観光サイトや情報サイトをご確認ください。
地域の名物
三角油揚げと三春そうめん
三春のお土産には、三角油揚げや三春そうめん、和菓子があるよ。桜を眺めて胸がいっぱいになったあとも、町の名物を選ぶ楽しみが残ってるの。私は帰ってからも三春を思い出せるものを、ゆっくり選びたくなった。
見どころ
1本の木に広がる花の枝
三春滝桜は日本三大桜のひとつで、樹高は13.5m。四方に枝を広げる紅枝垂桜だよ。目の前で見上げると、私は花の端を探すだけで何度も顔を動かしちゃった。
長い年月を咲き続けて
樹齢は1000年以上と伝わってるの。1922年には国の天然記念物に指定されたよ。花の奥に幹と支柱が見えて、長い年月を思ったら胸がいっぱいになった。
行き方と道の楽しみ
三春町の滝桜へ
- 車で向かう高速道路
- 磐越自動車道・郡山東IC/船引三春IC
- 滝桜の所在地
- 三春町大字滝字桜久保296
車で向かうときは、磐越自動車道の郡山東ICや船引三春ICから三春町へ。滝桜は大字滝字桜久保296にあるよ。私は観覧路に着いて見上げた瞬間、会いたかった桜の大きさに息をのんじゃった。
電車なら、郡山駅からJR磐越東線で三春駅へ約13分。三春駅から滝桜へはタクシーを使う行き方もあるよ。私は町の名前を見ただけで、あの花の枝をまた思い出しちゃう。
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